【日記の最新記事】
2008年12月06日
2008年04月21日
訣別の時

訣別の瞬間はいつも
不意に襲ってくる。
水たまりに落ちた
紙ひこうき
爪を噛む風が
とても哀れだった。
大人への扉を前にして
蓬色の髪の子供は
おそろしく孤独な影を
震えながら呼び込む。
2008年04月09日
星から来た男

コーヒーカッップに
ミルクの泡が 浮かぶころ
Bossa Novaは
冷たく凍えた
心のうなじを
くすぐる。
星から来た男は
孤独な島を
泡の中に根付かせて
ほんのひととき
星々のもとへ帰る。
求めている魂は
まだ見つからない。
2008年04月08日
ぜいたくに意味はない
クリップ
些細な使命を
果たすための存在。
むりやり伸ばされたり
くっつき合ったり
引きちぎられたりもする
クリップ達。
かみつき
絡み合い
ねじ曲げられ
怒りに燃え
群れを成し
無残に
バラバラにされる
クリップ達。
ぼくらが
天から地上を眺める時
そこには
撒き散らされた
ぼろぼろの
クリップがあるばかり。
果たすための存在。
むりやり伸ばされたり
くっつき合ったり
引きちぎられたりもする
クリップ達。
かみつき
絡み合い
ねじ曲げられ
怒りに燃え
群れを成し
無残に
バラバラにされる
クリップ達。
ぼくらが
天から地上を眺める時
そこには
撒き散らされた
ぼろぼろの
クリップがあるばかり。
2008年04月07日
その時、ぼくは

その時、ぼくは
奇妙な生き物だった。
太陽砂を体中に貼り付け
ガジュマルの千の枝々に抱かれて
その時、ぼくは
たしかに一瞬だが
本物の神を見た、気がする。
奇妙な生き物だった。
太陽砂を体中に貼り付け
ガジュマルの千の枝々に抱かれて
その時、ぼくは
たしかに一瞬だが
本物の神を見た、気がする。
2008年04月06日
サンジュ・ポロットの町
青空の下の
ビンの中の
貝殻。
窓際の
机の上の
折り紙。
夕日の
岸壁の下の
小舟。
果物の下の
黄色い紙の上の
とろけるような
町。
2008年04月05日
満月とマングローブ

沈む魚
浮かぶ魚。
木の根は踊り
青い満月に向かって
枝を伸ばす。
逆さに泳ぐ魚
跳ぶ魚。
饒舌なギーラを
青いステッキで殴りつけ
今宵 満月の空き部屋に 泊まる。
マングローブの空き部屋に 今宵 泊まる。
浮かぶ魚。
木の根は踊り
青い満月に向かって
枝を伸ばす。
逆さに泳ぐ魚
跳ぶ魚。
饒舌なギーラを
青いステッキで殴りつけ
今宵 満月の空き部屋に 泊まる。
マングローブの空き部屋に 今宵 泊まる。
サクラの暴力

サクラは
咲く人には 咲く。
甘え合う人達には
甘く香る。
そうではない
本当の人達は
この残酷な 季節の暴力を
耐えるしかない。
ただ うなだれて。
咲く人には 咲く。
甘え合う人達には
甘く香る。
そうではない
本当の人達は
この残酷な 季節の暴力を
耐えるしかない。
ただ うなだれて。
2008年04月03日
光は問う
光は問う
君がこころに眠らせているもの について
光は問う
なぜ君がここに居るか について
君はそのまぶしすぎる問いに対して
目をそらすことはできない
なぜなら
まぶたのない いきものに
光は決して容赦しないから

